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先日、pixivメッセージにて、絵についてのご質問を頂きました。

ご質問に回答していく中で、私がこれまで絵の上達のためにしてきた諸々のことをそれなりに説明できた気がしたので、
許可を頂き、ご質問と共に公開させていただくことにしました。


①PCで絵を描き始めてからどれくらいでしょうか?
②風景はどうやってうまくなったのでしょうか?
③一日どれくらい絵をかいてるのでしょうか。
④自分の絵のテイストや世界観などみなさんどうやって見つけているのでしょうか?
⑤練習方法としては一枚の絵を毎回完成させてゆくほうが練習になるのでしょうか?
それとも練習したいところだけ何十枚も書いたほうがよいのでしょうか?
⑥美術関係の学校を卒業されてたのでしょうか。
⑦絵でお仕事はされておりますか??


ご質問は以上になります。聞かれてもいないことも話しており、
ちと長いです。

もうちょっと上手く編集できないものか、とも考えましたが、
もともとのものが損なわれても残念なので、だいたいそのままの状態で並べてあります。

独学者の戯言かもしれませんが、
絵を描くことを迷われている方のために書きました。


それではどうぞ。

①PCで絵を描き始めてからどれくらいでしょうか?


2007年頃だったかと思います。それまでアナログで水彩など描いていましたが、半ば挫折した形でPCで描きはじめました。今考えると、水彩は全然向いてなかったと思います。


②風景はどうやってうまくなったのでしょうか?


私はまだ自分がうまいとは、あまり思えないのですが、
とりあえず、ここまでに至った過程をお話ししてみます。


・毎日描いた方がいいでしょう。

毎日描けなくても気に病むことはないと思いますが
いつでも描ける環境を整えるということだと思います。
描くことを生活の一部にします。
上手くなるためには描く以外に道はありません。


・そしてたぶんただ描いててもダメです。

そこにあるモノをそれらしく描く、しかも絵ですから、見る人を感動させるためには、知識と経験の積み重ねが必要なんだと思います。
知識も持たず、経験も蓄積していかないような描き方ではダメということです。
私的に一言で言うと、渾身の力で描くということなんですが、
その渾身のこめ方というのが、なかなかわかりづらいのかもしれません。


・知識について

基本的な知識は本から得ました。図書館で、色彩、ドローイングや水彩油彩の画法、エッセイ、絵コンテなど、あるだけ読みました。何十冊だったか覚えてませんが、 50~60冊以上は借りたと思います。それらを適当に読みました。つまらないと思ったら、即読み飛ばしましたし、書いてあった練習法などは一つも実践しなかったと思います。読んで受け取ったものは、今自分が描いてる絵の中に実践していきました。

広く浅く読み漁ったほうが、本質的な部分が見えやすいですし(皆さん手を変え 品を変え言葉を変えて同じことを言ってます。)、絵についての視野も広がると思います。

私は、本の中で、今の自分に役に立つ文章を探すように読んでいました。それは1冊につき、一つ二つあるかないかだったかもしれません。そうしたものを一つ一つ受け取ることで描く力にしていきました。
全てを受け取ることは出来ませんし、その時々に応じて受け取れるものも違うのだと思います。


・経験について

デジタルでは何度でも簡単にやり直せます。どうやったらそこに描こうと思ってるものをそれらしく描写できるのか、それはもう乗越えるしかない壁で、何度も描いてるうちにとかではなく、今そこで乗越えるべきです。たくさん描いてうまくなるとはそういうことだと思います。

どんな小さな壁でもいいと思うので、試行錯誤して、一つでも納得のいく描写を試みてください。わからなければ、観察し、他の表現者の模倣をしましょう。
わからないものは描き上げなければいつまでもわからないままです。

あらゆるシチュエーション下において、置かれてある万物それぞれにノウハウがあるのだと思います。
そう考えると途方もないような気もしますが、絵を描くということは結構途方もないことなのだと思います。

一つ一つ出来ることが増えてくれば、絵全体の事を考える余裕が出てきます。そうなってくると、ちょっと楽しくなってきます。


・どうやって壁を乗越えるか

自分がやってきたことは、たぶん観察、模倣、試行錯誤だけだと思います。
絵を描くようになって、よく見る「○○の影響を受けている」は「○○の模倣をしてうまくなった」と理解するようになりました。


絵を描くというのは結構つらいことだと思います。しかし絵というものに囚われてしまっているなら描くしかないのでしょう。
ただ、絵を満足に描けない間は、いろいろとしょうもないことに心が囚われてしまいがちです。

才能というものが、その最たるものだと思いますが、才能のことはあまり気にしなくていいと思います。

私ははじめ、自分の才能とセンスのなさに打ちひしがれていましたが、それは思い違いでした。

絵は才能がなければ描けないほど難しくはありませんし、才能があれば描けるほど易しくもないのだと思います。

この人すごい。と思った絵描きさんたちは、誰も彼も、自分より確実にたくさんの絵を描いており、絵を描くための知識を持ち、アイデアの抽出にとても苦心し、非常に丁寧に丹念に一枚の絵を仕上げていました。

どれも持って生まれたものを必要としないことだと思います。出来ることは本当にたくさんあります。そのことに気付くことが、ファーストステップかも知れません。


あと、絵を描く前は、というか半ば挫折してる間は、写真をたくさん撮ってました。週1000回はデジカメでシャッター切ってたと思います。フィルムも週2本。それを3年くらいやってました。

色調などもがっつり補正してたので、ソフトの扱いなどはそれで憶えました。デジタルに入るきっかけが、まさにそれでしたし、それだけたくさんの絵を切り取ってきたということは、それなりの経験だったと思っています。


・助走がかかるということについて

これは人それぞれかもしれません。しかし私自身は相当かかったと思ってます。

絵を描くと、そこに今のありのままの自分の技量が露呈しますので、それと向き合い続けなければならないというのはなかなかに大変なことなのだと思います。

モチベーションが維持できなければたくさん描くこともできません。

だからなるべくつまらないことはしないようにしましょう。楽しく描けることを見つけましょう。
もしかしたら、一番優先すべきはそこかも知れません。

やたら助走はかかるかもしれませんが、それぞれがそれぞれの飛び方でいずれ離陸できると思います。

なので、上達のために渾身の力で描くことは不可欠だと思いますが、続けられないほどであれば、緩めて楽しいことを探してください。ある段階を超えれば自然とがんばれると思います。


私がデジタルで絵を描き始めた頃、Pixivもサービスをスタートしています。
これはとても幸運なことでした。

ブログやサイトでアップしてるだけでは到底得られない反応を頂けましたし、あくまで私の中でだけですが、競い合う相手もいました。

今、絵を描き続けていられることは、自分の努力だけでは到底無理で、いい巡り合わせのお蔭と心底思っています。 


③一日どれくらい絵をかいてるのでしょうか。


今は日に1~2時間あるかないか。最初の頃これくらいの時間しかなかったら、ちょっと上達はきつかったと思います。以前日にどれくらい描いてたか、あまり思い出せないですが、3~4時間くらいかな。。時間あるときはあるだけ描いてたと思います。


④自分の絵のテイストや世界観などみなさんどうやって見つけているのでしょうか?


それは、たくさんの作品に触れることで、だと思います。

私は映画や、アニメ、イラスト、写真、絵画、絵本などの作品の中に、自分が好きなものを探すようになりました。「いい」と思うものをたくさん探しました。

そして、そのどこが「いい」のか、なぜ「いい」と思うのかを考えてました。

そこに自分の描きたいものが転がっているのだと思います。
それらは意識して探さないとけっこうあいまいなものです。

そして、ある作品に出会い、こうゆうふうにこうゆうものを描いてみたいと思ったとします。
しかし、仮にそのとおりに描けたとしても、たぶん満足できないのだと思います。

すごくすごく焦がれて、そのような作品を志向したとしても、
自分の作品の中に自分の影ではなく、その人の影がチラつくのは許せないのです。

なので影響を受けながらも全力でその人、あるいはその作品世界から抜け出そうとするはずです。

自分なりのテイストのようなものは、そうした中で模倣しながらも滲み出してしまう自分の癖や趣向を拾い磨いていく作業になるのではないかなと、想像しています。 

自分の絵に自分なりのテイストや世界観があるのかは、まだよくわかりません。


⑤練習方法としては一枚の絵を毎回完成させてゆくほうが練習になるのでしょうか?それとも練習したいところだけ何十枚も書いたほうがよいのでしょうか?


私は最初、特にアナログ時代は(デジタル時代初期の頃も)けっこう練習したように思います。デッサンもしましたし、ファッション誌や、好きなイラストやマンガをひたすら模写したりもしました。

しかし、どれだけ効果があったか、いまいちよくわかりません。
そして不毛感に満たされ、半ば挫折していました。

拙いながらもイメージした一枚絵を完成させて行く方が、上昇気流に乗れた気はしています。

なので、描きたい絵がイメージできているのであれば、そちらに取り組んだほうがいいような気がします。
練習は必要に応じて行うようになるでしょう。

絵の制作自体が、まず何枚も描いた上で、一枚の絵の制作にとりかかるというところがありますので、そのうちわけて考えなくなると思います。

絵のイメージは、いきなりは見つからないものです。
例えば春の絵にしようと思って、まぁ安直に桜を選んだとします。

それだけでイメージが浮かんだことは、私はたぶん、ほとんどありません。

で、桜の写真をたくさん集めて、桜を描いてみるわけです。
描いてみると普段見ていない部分をたくさん見る事になりますし、
よくもわるくも、実物とはまた違った表情を見ることにもなります。
それに絵ははじめ空白です。
桜を描いたら、桜以外は空白なのです。

その空白の中で妄想を膨らませます。

実際、そのような空白を目の当りにすると、脳というものは、
勝手にいろいろとそこに何かを補おうとするものなのかもしれません。

私のイメージ作りはそうした作業でした。


ただ、それ以前にやってた練習が全くの無駄とは言い切れないものがありますし、色々なタイミングもあるのかもしれません。

私の場合はどちらかといえば、描く技術の方が先行していたように思います。

必要な知識が補われたら、ふと絵作りできることに気付いた、、
という有様でした。

たぶん条件が満たされれば、自然と創作に乗り出していけるのだと思いますが、その内訳はよくわかりません。

このあたりは人それぞれ、色々と模索するほかないのかもしれません。


⑥美術関係の学校を卒業されてたのでしょうか。


学校教室等のどこにも、行っておりません。
図書館と美術館とネットが学校でした。

ただ、美術系の学校に行ってないのは悩みの種でした。
学校意味ないという人も、美術系の学校に行ってる人だったり、
意味なくても学校に行けてない時点で、ふるいに落とされている感じがしました。

やはり描く時間があり、環境が整ってるのは、大きいのかなという気がします。

他に仕事を抱えながらの絵の習得は大変です。働いてるといろいろありますし。絵のことばかり考えてるわけにもいきませんしね。

思うように描けないと、ダブルでストレスみたいなことにもなりますし。年を重ねるにつれ後悔ばかりが膨らみます。。

心が折れるのはむしろ当然かと…(笑


けど道はあるし、機会もあるとは言えます。

ネットとデジタルがなければ、私はいまだ挫折したままだったでしょう。
私がデジタルで行っている試行錯誤をアナログですることは、ほとんど不可能だったと思います。


私はもう絵を描くことを迷っていませんし、生涯描きつづけられると思っています。

おそらく思い描いたイメージをある程度は形に出来るようになってきていることと、絵の練り方、研究の仕方を、ある程度は掴んだからかも知れません。

絵を制作、研究し、自分の才能に挑戦できる。
離陸とはそういう状態を指しています。


上手くなってるのかどうかわからない状態から抜け出すのがカギだとは思いますが、
今回そのヒントを示せたかどうかはよくわかりません。

繰り返しになりますが、そのあたりはみんな手探りして、よくわからないうちに掴んでるんだろうと思います。



⑦絵でお仕事はされておりますか??


最近ぽつりぽつりと頂けるようになりました。
けど月一枚何とか描けるのがやっとというところで、
ご相談いただけても、お断りしなければならないことの方が多いです。

まだ数年、日に1~2時間の制作時間が続くか、思い切って体制を整えてみるかだと思いますが、いろいろと悩ましいです。



それでは。

Comment


こんにちは、大変参考になりました。
「絵は才能がなければ描けないほど難しくはありませんし、才能があれば描けるほど易しくもない」名言ですね。

ご返信、遅くなりましたが、ありがとうございます。コメント頂けて、とてもうれしいです。

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